「CあO2（顔ｽ）」展

「CあO2（顔ｽ）」展のお知らせ。

7/4（金）より、映像ディレクターの田向潤氏、アートディレクター、デザイナーの前原翔一氏による「CあO2（顔ｽ）」展がはじまります。

作ることに全力で向き合っているお二人が織り成し作り上げる”カオス”な世界を、ぜひご体感ください。
作品の展示に合わせてオリジナルグッズの販売もいたします。

この展示にあたって、お二人をよく知る方からコメントをいただいています。

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［「CあO2（顔ｽ）」展について］

こんにちは、おやまめぐみと申します。（※　まえはら嫁）

まえはらがこの展示について書くことを放棄し、「あ、ちょうど二人とも知っている多摩美の同級生がいるじゃん！」という理由だけで白羽の矢が立ったのであろう私が、僭越ながらふたりのことを書き綴ろうかと思います。

（なぜ私が書いているのか、とっても不思議です、、、）

田向くんと前原くん(※ここではふたりともくん付けで失礼します)の出会いは、今から20年以上前。新宿美術学院でバリバリに自意識過剰な18歳ごろ。

たまたまふたりとも同じ年に、多摩美術大学に合格し、（※私はそこでふたりに出会うのですが）田向くんは、美術予備校で絵が上手いことが有名な学生で、(※しきりに絵の上手い田向くんと紹介されていました)今も昔も変わらず、偉ぶらずいつも飄々としていていました。前原くんは「おーじ」というなかなかなあだ名を付けられているのにそこは全く気にせず、幸せそうに生きている人でした。

田向くんに「これってどういうことかな？どう思う？」と聞くと、少し考えた後に、頭から否定することをせず、「ん〜もしかしたら、それはこの視点から違うんじゃない？こういうことだと思う」といつも明瞭な答えをくれる人でした。多分それは、ものを作る上で他の人よりも深い所まで考えていて、しかも“常に”自分にとって最適解とははなにかを考えていたからできたことなのかなと思います。

美大では、先生から課題が出てそれに対して作品を作ります。田向くんは、自分の好き、強み、を良く知っていて、好きなテリトリーに課題を寄せていき、常にハイクオリティで作品を作るイメージが強いです。同級生の中でも高いクオリティで作品を作れる人という印象。どうやってそこまで明確に「好き」を知りそれを具現化できたのか、、、とても興味深いと思ってました。

逆に前原くんは、課題を正面から作っていく人でした。それは、自分の好きな方向に課題を持っていくのではなく、課題そのものを考え、表現も課題毎に全く違ったアプローチをする、という感じでした。荒々しい横尾忠則の様なポスターを作ったかと思うと、その一方で線の細い繊細な表現で本を作り、また分かりやすいThe広告みたいなものも印象にあります。

(※これらの二人に対する意見は私の主観で、本人や他の同級生に聞いたら全く異なる可能性もあります)

田向くんは大学卒業後、グラフィックデザインの世界から映像の世界に進み、遺憾無くその才能を発揮し、面白い表現、新しい世界観、田向くんの頭の中はどうなっているのかしら？と驚くばかりで、世界の田向くんに進化中です。

一方、前原くんは広告業界やデザイン業界ど真ん中の道に進み、やはり正面からクライアントの課題を受け止め、デザインの力を信じて進んでいきました。DRAFT時代は「修行中だから」と長い年月、坊主頭でした。自分の表現がなかなかできず、勝負できない前原くんの道は茨の道のようでした。（最近はやっぱり苦しそうではありますが、楽しそうです）

このふたりはこの20年間、仕事だからと割り切らず、もっともっと昨日よりも良いものをと全力でずっと作っている人です。

作るという精神が腐ることなくずっと続くことは、本当に本当にすごいことです。

このふたりは仲がいいのですが、好きなモノ、表現のテイスト、仕事への向き合い方、作り方、全てが全く違います。今回の展示はそれぞれが純粋に、今作りたいものを作ったというものなのかな？と思いました。

とってもプライベートで、小さな小さな世界の作品なのですが、

人生をかけて何かを作っているふたりの今の答えは「やっぱり最終地点は愛だよね」ということなのではないかと思っています。

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［プロフィール］

田向 潤 | @juntamukai
映像ディレクター。

多摩美術大学を卒業後、デザイナー経験を経て映像の道へ。2011年よりフリーランス。
主な仕事に、YOASOBI、緑黄色社会、chelmico、きゃりーぱみゅぱみゅ、SEKAI NO OWARI、SMAP、くるり、のMV、日清、PARCO、ロート、DMM、ソフトバンク、docomo、日本コカ・コーラ、AGC、三菱UFJ銀行、のCMなどがある。

前原翔一 | @maehara_shoichi
アートディレクター、デザイナー。

1982年東京生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン学科卒業。電通テック、ドラフトを経て、2019年に独立しデザイスタジオfff Inc.を設立。JAGDA新人賞２０２２受賞。
デザインを通して、人がより楽しく、生きやすくなれるといいな、をモットーに活動。
www.maeharashoichi.com

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［Special Thanks］

おやまめぐみ